慰謝料請求には「浮気の証拠」「不貞行為の証拠」が必要

夫婦が離婚する時に起こるトラブル
  • 妻:「離婚よ!浮気してたんだから慰謝料払ってもらうわよ!」
  • 夫:「はい、わかりました・・・」

こんな感じで離婚、慰謝料請求がスムーズに進めば、探偵も弁護士も必要ないのかもしれません。

慰謝料請求と呼ばれる損害賠償請求は、損害を受けた者が与えた者に対して請求する「まっとうな権利」です。

でも、「自分が損害を与えた」と自覚していても、自分が不倫に走った経緯等、色々を考えてしまうと、「正直払いたくない…」と思う方が結構の数いらっしゃいます。

そもそも

「私は○田 ○子さんと3年前から浮気してます。昨日も会いました、ごめんなさい」

と素直に浮気を認める方なんて居ませんよね?

一般的に浮気夫たちは、奥さんよりも浮気相手を守りがちです。
浮気された挙句、悪者扱いって…ほんとに酷い話ですよね?

結論を言ってしまうと

誰だって、可能なら慰謝料なんか払いたくないんです

「元嫁に慰謝料支払うぐらいなら、浮気相手との新生活のためにお金使うよ」っていうのが、正直な浮気夫たちの気持ちだと思います。

曖昧な離婚理由で逃げ切ろうとする「浮気夫」たち

不倫を追求する女性
  • 離婚後に「浮気相手とルンルン気分で新生活を送る元旦那」
  • 反対に「疑心暗鬼で離婚に応じ、次の目標すら見つからないあなた…」

なんだか不公平ですよね?

全体の離婚件数のうち「約20%の夫婦が不倫問題で離婚に至っている」といわれていますが、これは「氷山の一角」。
実際には「性格の不一致」などの曖昧な理由の中に相当数の「不倫が原因の離婚が含まれている」とも言われています。

仕方なしに離婚してみたものの、離婚後に風の噂で「現在は離婚前から交際していた彼女と同棲している…」など耳に入ってくるケースが結構あるそうですが、こうなっては後の祭り。
探偵でも過去の浮気を証明する事は難しいですからね…

そこの「性格の不一致」で離婚を言い渡された方、あなたの旦那さん浮気してませんか?

第三者が入ってくる離婚調停 裁判

離婚調停

配偶者や浮気相手に対して慰謝料請求をするには「浮気の証拠(不貞行為の確認できる証拠)」が必要になります。

言うまでも無く、配偶者、不倫相手の話し合いの中で慰謝料の支払いを約束させる事ができ、それを書面等を残していれば、もう弁護士も探偵の出番もやってこないでしょう。

しかし、

慰謝料やお子さんの養育費等の約束を取り付けたものの、口約束だけで済ませている方が実に多い

最初は「慰謝料の支払い」も「養育費の支払い額」も約束していたものの、いざ離婚が近づくと「そんな事言ったっけ?」となるのです。

問題の多い離婚案件は「大切なお子さんの親権」や「大切なお金」の事が絡んでくるので、大半の夫婦が当事者間で解決できなくなり、最終的に第三者を間に入れての話し合いになってきます。
これは「離婚調停」「離婚裁判」の事を指します。

もし、あなたと旦那さんが離婚調停に臨んだ時

  • あなた:「この人が浮気したんで慰謝料を請求したいんですけど…」
  • 配偶者:「浮気なんてしていないので、慰謝料も払う気はありません」

という話になった場合、「あなた」の事も「旦那さん」の事も全く知らない調停員は、どちらの言い分が正しいのか迷ってしまうのは当たり前です。

百歩譲って、双方の話を聞いてみて「どうやら旦那が浮気したから離婚の運びになったパターンだな」と思えてきても、あなたが証拠といえる物を何も用意していなければ、調停員があなたの味方になる事はありません。

逆に

「調停の場に、何も用意せずに無知な人だな~」

って印象をあたえるかもしれません。

いくら話を聞いて「旦那が浮気したっぽいな…」と調停員が判断しても、「っぽい」では「あなた、奥さんに慰謝料を払いなさい」とはならないんです。

裁判や調停は「双方の言い分、どちらが正しいのか」判断する場

だとお考え下さい。

きっと何の証拠も無ければ慰謝料請求は認められないでしょうし、調停員や裁判官も認めるような証拠を用意していけば、もちろん慰謝料請求は認められるでしょう。

調停の場で必要なのは、「涙ながらに訴える」事よりも「確固たる証拠」がものを言う事を忘れないでください。

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